中世のパン
2010年 07月 05日
きょうは上手に膨らんだ~
あ~、アカンふくらまへんやん、なんで~、と
一喜一憂しながらごはんのようなパンを焼き続けている。
焼き具合や粉の配合によって味が違うパンは
むずかしいけれどおもしろい。
だいぶん慣れてきて
発酵も冷蔵庫の野菜室に入れて時間調整ができるようにもなった。
ドライイーストでも焼けるパンらしいが
いやいや、ドライイーストのほうが安定したものが焼けるようだが
いろんなものから発酵する酵母を見るのが
理科の実験のようでおもしろくて
飽きずに
あきらめずにやっている。
いつもいつも素朴な同じパンばかりだが
きょうはいちじくを入れたのも焼いてみた。
近くの友だちにパンを配って
もっと食べたかったら言ってねえ、焼いて持ってくるから~
と言ったのだが、誰もほしいとは言わない。
苦労をして焼く自分だから
特別おいしいと思うのかもしれないなぁ。
昨夜、ブラザー・サン、シスター・ムーン(DVD)という
30数年前の映画を観た。
13世紀イタリアのアッシジを舞台に
フランチェスコ会の創立者
聖フランチェスコの半生を描いたもの。
裕福な商人の家庭に育ったフランチェスコは
戦地で重病を患って故郷へ帰ってくる。
奇跡的に助かった彼は
やがてキリストの信仰に導かれ
富や財産から離れ清貧の暮らしへと歩む。
食べるものも着るものもじゅうぶんでない中で
崩れた教会の石をひとつづつ積み上げて再建するフランチェスコに
多くの貧しい人々が心を開き信仰に導かれていく。
そんな内容だったと思う。
真っ赤のひなげしが群生する野原
あからんだ麦の大海原や
糸杉の並木
石造りの建物がとても美しかった。
♪ブラザー・サン、シスター・ムーン♪の歌にも感動して
2時間半があっという間だった。
アッシジは15年ほど前に行ったことがあり
それも感動した一因かもしれない。
で、何が言いたいかというと
貧しいフランチェスコにパンを焼いて献げる女性がいた。
彼を慕うクララという女性だ。
パン生地をこねている場面もあった。
そのパンがわたしの焼いているパンと同じものだったのだ、。
クープの入れ方もおなじ。
どちらかというと
膨れなかった時のパンに似ている。
ただそれだけが言いたくて、長々と書いてしまった。
パンの歴史は知らないけれど
中世の時代に焼かれていたパンを
今、わたしも焼いている。
単純なわたしは
もうそれだけでカンドーしているのだった。
by mariko0204
| 2010-07-05 23:45
| 暮らし