恵みの中で…


by mariko0204

ねこの本


きょうはいちにち雨だとばかり思って
こもってやりかけのものを仕上げようと考えていた。
が、早くに雨があがり、お日さままで出てきて
ちょっと思惑が外れてしまった。

なんとなく集中できず、ぐだぐだといちにち過ごしてしまった。

スクラップブックを整理したり
すきな雑誌を眺めてみたり
ぐちゃぐちゃになった本を整理したり
久しぶりにこのちいさな本(写真集)を出してきて
ああ、やっぱりこの猫の本はすきやな~、と思ったりして。

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この写真集に出会ったのは、西宮の大谷美術館へ
ひとりで津高和一展を観にいったとき。

日曜美術館ではじめて津高和一の絵を見て
どうしても実物が見たくなって、西宮まで出かけていったのだ。
震災の被害がまだあちこちで見られた、阪神淡路大震災の翌年2月のこと。
先生ご夫妻は震災の犠牲となられ(倒壊した家屋の下敷きになり)
その遺作展であったと覚えている。

見終わって画集を買い、帰ろうとしたときにこの本に出会った。
欲しいなあ、と思ったが画集も高かったし
猫の本やからな~・・・やめておこう、と駅へ戻ったのだが
でもやっぱりほしいな~・・・と、諦められずにまた美術館へもどり、
迷いながら買ったのだった。
美術館の近くの小さなレストランで、注文したものがくるまでこの本を眺め、
やっぱり買ってよかったわ、ととても嬉しく思ったのだった。


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のんびり暮らすねこの表情がいい。
撮る人間がねこに合わせているところがいい。
築100年の農家を改築した建物がいい。
この本を開けるたびに、震災を思い出すことがいちばんいいのかもわからない。

ねこ好きの人たちに、この写真集をよくプレゼントする。
たいていのひとが喜んでもらってくださる。
「おお、コレ 津高さんやないの。ここの庭をいつも横切って駅へ行ってたよ。」と
以前津高さんの近所に住んでいたという人もいて、わたしのほうがびっくりした。


ダラダラ、ぐだぐだした一日だった。
by mariko0204 | 2008-11-07 22:48 |