恵みの中で…


by mariko0204

今年の夏休み

     

今年の夏休みは
「青春18きっぷ、鳥海山を見ながら由利高原鉄道を行く」
でした。
子どもたちが小さい頃、車にテントを積んであちこちを旅したが、
鳥海山の麓、由利高原でもキャンプをしたことがある。、
手の届きそうなところに降るような星が、空いっぱいにキラキラ光っていたのを思い出す。
そのときは、近くに鉄道が走っていることは知らなかった。

先日momoさんのブログで、由利高原鉄道のことを知り、
同じ頃、別のブログでもそこの一両編成の列車が紹介されていて
どうしても乗ってみたいと思ってしまった。

それから毎日毎日、暇があると時刻表ばかり繰っていた。
ネットでチャッチャと乗継から乗車時間まで出るが
わたしは時刻表でパズルのように乗り継ぎを捜すのが大好きなのだ。

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どこへ行くわけでもなく、ただ由利高原鉄道の列車に乗るのが目的だから
鈍行で、最も早く行って帰ってこられる列車を捜す。
ほとんど列車に乗りっぱなしである。
東京から新潟までの夜行列車ムーンライトえちごにも乗りたいので
それも視野に入れて考える。
いろんな行事の終った16日から18日の二泊三日、うち車中一泊。
17日が日曜日であることが心に引っかかるが目をつむることにしよう。

こうなってくるとほかの事はなにも頭に入らず
あけてもくれても由利高原鉄道のことばかり。

おなじところを往復するのではなく、グルリと一周したい。
行きは、北陸線、信越線で日本海を見ながら新潟まで。
最寄の駅を早朝出発すると、夕方には新潟に着く。
新潟駅前のビジネスホテルに一泊して
次の朝早く、奥羽本線で由利高原鉄道の始発駅、羽後本荘へ向かう。

由利高原鉄道は、始発駅羽後本荘から終点矢島駅まで所要時間約40分。
途中、ちょっと気になる建物があって、そこを訪ねてもじゅうぶん時間がある。
鳥海山を見ながらゆっくり往復。
新潟23:25発のムーンライトえちごに間に合えばよいのだ。

信越線、上越線、高崎線経由で、東京へ次の日の早朝着く。
そのまま東海道線に乗りかえ、最寄の駅に帰り着くのは三日目の午後。
三枚の18きっぷ(6900円)を使ってこれだけの距離が移動できる。
(正確には、プラス由利高原鉄道往復分)
すごいな~!

鈍行の乗り継ぎも上手く繋がっていて、待ち時間もほとんどない。
計画は、おもしろいほどきれいに整った。
頭の中は、車窓の風景を想像してすでに由利高原へ。
あとは、全席指定のムーンライトえちごの座席指定券を予約するのだが、
これが18切符の繁忙期は、なかなか取れないと聞く。

今年の夏休みは・・・
ここまでで終わりとなった。

夏休み中の夫が留守を(しーちゃんを)見てくれるはずだったが
それができなくなって、この計画はあっけなく没となる。
けれどものすごく残念な気持ちはなく、楽しかったなあという思いが残る。
計画することが楽しかったのだ。
時刻表の上で旅することが楽しかったのだ。
今までもこんなことがよくあった。
でもいつも楽しかった。
コレをいつか実行しようと、楽しみを先送りしただけのような気がして満足していた。
実行したことがあったかどうか忘れたが。

でもいつか由利高原鉄道に乗る!

今年のわたしの夏休み、でした。
オソマツサマ(;_;)
by mariko0204 | 2008-08-21 09:47 |