恵みの中で…


by mariko0204

仕事場

 私の外の仕事場は、ガレージの奥の片隅、ここで染色の仕事をしている。
今日は少し暖かかったので、久しぶりにここで過ごす。

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棚の上には、染料となる木のチップや、栗の毬、葉っぱなどが出番を待っている。

左に見える2つ重なっている丸い缶は、染め布を蒸す蒸し器として使っている。
ちゃんとした蒸し器を買うと数万円する。

何か代用するものはないかと考えた結果、ガソリンスタンドに積まれているオイルの空き缶・・・これをただで貰ってきて
缶の底を抜き、二つ重ねて筒にした。

下の鍋にお湯を沸かして、その上にこれをのせると十分蒸し器の役割を果たしてくれる。
実際使うときにまた・・・。




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家で採れたウコン、毎日生でおろして食べていた。とっても苦いけれど、体に良いと思って・・・。
冬を越したら少しかびて来た。
食べるのを断念して染料にしようと、薄く切って乾燥して保存することにした。
今日一日の仕事。

わたしは、以前化学染料で染色をしていました。思った色が出しやすく、化学染料は今と比べるとずっと手軽であった。
それだけに、色に対して貪欲になり、あんな色を、こんな色を・・・いやいやもっとこんな色を、と限りなく追求することになった。
染めにたいしてこちらが支配する・・・そういうものかも分からないけれど、わたしは、ちょっと違うな~と思った。もっと肩の力を抜いて、もっと自然に・・・もう少し謙虚でいたいと思った。
やめようかな~と考えた時期もあったけれど、やっぱりやめられなかった。

自然のものからは色も自由にはならない。草や木が主役であり、わたしは・・・わたしはなんだろう?わたしは、ただ作る人。
by mariko0204 | 2006-02-21 16:21 | 染色