三橋節子美術館へ
2014年 05月 01日
大津、長等公園の小高い山の中腹あたり、緑の木々に囲まれた小さな美術館
「三橋節子美術館」へ行ってきた。
没後40周年記念「魂の出会いと別れ展」
会期は4月~6月末まで
1カ月ごとに展示されるものが換えられる、と教会のN兄から聞き
今日が(4/29)一回目の最終日ということで
雨の中出かけて行った。
長等公園は雨にぬれた緑がひときわ美しく
きれいな公園だった。
雨足が強かったからか、館内は人も少なく、ゆっくりと観ることができた。
もう20年以上前、
回顧展が県立近代美術館であり、そのときはじめて三橋節子という日本画家を知り
絵を見たのだった。
幼いふたりの子供を残し、35歳という若さで召された(多分クリスチャン)画家の絵は、
病魔に侵された利き腕を切断した後、左手で描かれたという絵は、
ふたりの子どもを腕にかき抱いたような絵は、
あまりの衝撃に言葉より先に涙が出て、絵がよく見えなかった。
あれからさらに20年
ふたりの小さなお子さんに宛てたはがき
ご主人が描いたデスマスク
絵もひとつづつゆっくり観られた
絵の向うに、作者の心を思うけれど
神さまから与えられた命を
こんな形で自分の子どもたちに贈ることができたのは
神さまの憐れみだったのだろうか
と勝手に想像した
20年前は幼い子どもが描かれた民話の絵に心奪われたが
今回は、白い小さな野草を描いた絵に
見入ってしまった
人の心は変わっていくものだなぁ。
5月も、6月もまた行こう。
長等公園を歩いて、節子さんが好んで描いた野草を見てこよう。
美術館の庭にはシャガが群生していた。
by mariko0204
| 2014-05-01 16:51
| 旅