アトリエ風景
2014年 01月 22日
今日は夫も息子も一日留守。
下塗りしたキャンバスを乾かしたいので
一日中ストーブを点けておいてほしいと
部屋は自由に使って良いよ、と言って出かけた。
わけあって、薪ストーブを焚けなくなったので(その理由は後日に)
わが家の暖房は灯油ストーブだけとなった。
その灯油がえらく高くて、お風呂と両方なもので
一か月の灯油代はかなりなものとなる。
そんなことで、なるだけ節約するよう
ストーブの点いた一部屋で互いに用事をすることにしている。
今日もお天気が悪く、洗濯物を外へ干せないので、
それならと竿を渡して、乾いていないものを全部干す。
お天気が続かなかったり、工事のほこりで干す場所がなかったりで
なかなか乾かない千切り大根も干す
今日はここの窓辺で、葉書をかいたり、本を読んだり
お昼はここでひとりインスタントラーメンを食べた。
マロンもやってきて椅子の上で眠ってしまった。
昔読んだ小説に
茶の間に一台だけある石炭ストーブが温かく燃え
古い長椅子に猫が長くなり
その横にお母さんの内職の編み機があり
端の方には、主人公の描きかけの油絵がイーゼルにかけてあり
台所からほうれん草を茹でるにおいがし
洗濯物がつるしてある。
古い机は、夜になると弟の勉強する場所になり
妹が雑誌をめくるところでもある
そんな部屋に、初めての客を通す・・・
場所は北海道
そんな物語りのはじまりだったように思う。
若いわたしには
その慎ましい暮しがとても素敵に思えた。
わたしも将来そんなふうに暮らしたい、と思ったかどうかは忘れてしまったが
今日のこの部屋は
ちょっと似ているな~、とその古い小説を思い出した。
by mariko0204
| 2014-01-22 21:19
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