恵みの中で…


by mariko0204

アトリエ風景


今日は夫も息子も一日留守。

下塗りしたキャンバスを乾かしたいので
一日中ストーブを点けておいてほしいと
部屋は自由に使って良いよ、と言って出かけた。


わけあって、薪ストーブを焚けなくなったので(その理由は後日に)
わが家の暖房は灯油ストーブだけとなった。
その灯油がえらく高くて、お風呂と両方なもので
一か月の灯油代はかなりなものとなる。


そんなことで、なるだけ節約するよう
ストーブの点いた一部屋で互いに用事をすることにしている。



今日もお天気が悪く、洗濯物を外へ干せないので、
それならと竿を渡して、乾いていないものを全部干す。
お天気が続かなかったり、工事のほこりで干す場所がなかったりで
なかなか乾かない千切り大根も干す


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今日はここの窓辺で、葉書をかいたり、本を読んだり
お昼はここでひとりインスタントラーメンを食べた。
マロンもやってきて椅子の上で眠ってしまった。



昔読んだ小説に

茶の間に一台だけある石炭ストーブが温かく燃え
古い長椅子に猫が長くなり
その横にお母さんの内職の編み機があり
端の方には、主人公の描きかけの油絵がイーゼルにかけてあり
台所からほうれん草を茹でるにおいがし
洗濯物がつるしてある。
古い机は、夜になると弟の勉強する場所になり
妹が雑誌をめくるところでもある
そんな部屋に、初めての客を通す・・・
場所は北海道

そんな物語りのはじまりだったように思う。

若いわたしには
その慎ましい暮しがとても素敵に思えた。

わたしも将来そんなふうに暮らしたい、と思ったかどうかは忘れてしまったが

今日のこの部屋は
ちょっと似ているな~、とその古い小説を思い出した。
by mariko0204 | 2014-01-22 21:19 | 暮らし