倉敷ひとり旅
2010年 04月 08日
18切符の残り一枚を使って
倉敷大原美術館へ
エル・グレコの「受胎告知」を観に行ってきた。
車窓の風景はさくらさくら
どこまで行っても満開の桜。
なかでも中国地方
まだ枯色の低い山々に
山桜とやまつつじのピンクの濃淡と
花が散った後の桜の若芽の赤のグラデーションが
とてもきれいで
この風景を見られただけできょうは満足やな~
と、ひとり旅なので口には出せず心の中で思っていた。
相生から席がとなりになった
ロリータ・ファッションに大きな荷物の女の子が
熱心に時刻表を繰る姿に
つい「どこまでいかはるの?」と声をかけてしまった。
かわいい笑顔で
はじめての18切符ひとり旅
東京へ行って、熊本の実家へ帰る途中だと答えてくれた。
東京からムーンライトながらに乗って
今夜11時に熊本へ着く、と。
18切符の先輩(わたし)はこれまでの経験を
ちょっと得意げに話す。
すごいね~
レールのあるところならどこまででも行けるね~、と
オバサンと女の子は意気投合。
いったん就職してお金を貯め、今春から洋裁の専門学校へ行くらしい。
ロリータファッションのかわいい洋服を作るために洋裁を学ぶのだと。
しっかり基礎を学んで
いつか自分のブランドを立ち上げるのだと
目をキラキラ輝かせて見知らぬオバサンに話してくれた。
大きなかばんの中身は東京でついつい買った布
(ワカルワカル オバサンも買ったよ~、安田商店で
見るとつい買いたくなるんよな~)
なぜロリータ・ファッションかというと
彼女のお母さんが小さいとき
地味な色の服しか着せてもらえず
その反動で自分の娘には
レースやフリルひらひらのかわいい洋服ばかり手づくりして着せたそうな。
で、彼女はそういう流れの服を着ると落ち着くのだという。
なるほど~
幼児体験というものだな~
彼女には3人の弟がいて
全員ケーキが焼ける男子だという。
3番目の弟作、苺のデコレーションケーキの画像を見せてくれた。
わたしよりずっと上手~。
1番目はキャロットケーキ、二番目はロールケーキ
これだけ聞いただけで
彼女のご両親がどれほど愛情豊かに子育てをされたか
想像することができる。
お母さんのようになりたい、と言ってたな~。
楽しい出会いだった。
で、倉敷だが
着いたそうそう駅前がすごい人だかり
きょうはフイギユアの高橋選手の凱旋パレードがあるらしい。
人並みにもまれ歩いていると
いつの間にかすぐそこに高橋選手がいた~。
みんなが重なり合って写真を撮るので
わたしもあわてて撮ってしまった。
横顔しか写っていない(>_<)
大原美術館と児島虎次郎記念館をじっくり観て
美観地区はサーっと通って
路地裏や商店街をうろうろし
本屋へ寄って(どこへ行っても必ず寄る)
4時間半電車に乗って帰ってきた。
彼女のこれからの学びの上に
神さまの豊かな祝福がありますように。
by mariko0204
| 2010-04-08 23:41
| 旅